熱可塑性樹脂
熱可塑性樹脂とは、加熱すると柔くなり、逆に冷却すると固まる樹脂の事です。ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等が該当します。
イメージが湧きやすいように、身近なもので例を出すと、例えば食材のチーズ。熱を加えると溶けて柔くなり、冷えてくると固まります。これが熱可塑性の特性です。
上記の特性から、生産コストが安く再利用もできますので、大量生産品によく使用されます。
このようにメリットも多いですが、熱硬化性樹脂と比較すると硬度や耐溶剤性、耐熱性に劣ります。
熱可塑性樹脂はさらに分子構造によって結晶性と非晶性に分類でき、結晶性樹脂は分子鎖が規則正しく配列した結晶を持ち、非晶性は結晶を持ちません。
結晶性樹脂は機械的強度が高く耐薬品性に優れます。非晶性樹脂は透明になりやすい等の長所を持ち、異なる特徴があります。